工法をイノベーションします
従来工法では、下地処理として石膏ボードのジョイント部分にパテをし寒冷紗を貼ります。これでは、躯体に少しでもひずみが生じると、石膏ボードのジョイント部分は動いてしまい、ひび割れが生じます。さらに、石膏ボード、パテ、寒冷紗と下地素材のそれぞれの水分吸込率が異なるため、当然、色ムラは生じます。これを防ぐには、下地全体をひとつにすることです。つまり、「EBS」を下地全体に貼ることで(これをEBS工法と言います)、石膏ボードなどの躯体下地が拘束され、その動きが抑えられ、ひび割れ防止が可能になります。かつ、壁材の水分の吸収率を一定にすることにより、これまで生じていた色ムラを解消することができます。
■従来工法とEBS工法の違い
●塗り壁の従来工法
左官屋さんによる寒冷紗・パテ + 下塗り + 左官屋さんによる上塗り(2~3日後)
●EBS工法
クロス屋さんによるEBSシート貼り + 左官屋さん/塗装屋さんによる上塗り(翌日、冬場は中1日)
2011年4月の販売開始以来、数多くの工務店様、内装業者様、内装建材卸業者様などから直接ご用命をいただき、100%リピートオーダーをいただいております。さらには、これまでの従来工法で使用する下塗材をお持ちの塗り壁の材料メーカー様からも、この「シート工法」に対する信頼が厚く、多くの会社様にお使いいただいております。
発売当初は、コテ塗り(1mm~2mm厚)用の下地シートとして使用されるお客様が多かったのですが、最近はコテ塗りだけではなく、ローラー塗り用の下地としても見直されてきました。0.3mm~0.5mmの薄さで仕上げるローラー塗りの塗り壁材は、下地がとても重要です。EBSは下地全体を覆うため、平滑でかつ吸水が一定でムラのないものとなり、薄塗りのローラー用の下地としても、必要不可欠なものとなっています。